
好きだった人。
それは好きだったのは過去のこと、ということになります。
言葉通りなら、今は割り切れていそうですが、他の人と全く同じように考えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
好きだった人に「幸せになってほしい」と思えるのは自分からフってしまって罪悪感がある場合や、ちゃんと話し合ってお互い納得の上で別れられた円満な別れ方をした場合が主です。
自分をフった相手の幸せを願うのはなかなか難しいものですよね。
どうしたらそう思えるようになるのでしょうか。
少しでも早くそう思えるようになるための方法を5つご紹介します。
好きだった人に幸せになってほしいと思えるために
「あの人の幸せが自分の幸せ」と思おうとしても気持ちは思い通りにコントロールすることはできません。
しかし、好きだった人を恨むとまではいかなくとも、ネガティブな感情を持ち続けていては心が疲弊してしまいます。
「自分は一緒になれなかったけど、あの人には幸せになってほしい」とまで思えるようになっていたら、自分の気持ちに完全に整理が付けられたという気がしますよね。
誰だって辛い気持ちをいつまでも引きずっていたくはないものです。
少しでも早く気持ちを落ち着かせて前向きになれるようにするための方法を見ていきましょう。
1.思いっきり泣く
自分の気持ちを素直に受け止めるのです。
我慢したところで鬱憤(うっぷん)というのは溜まります。
「何がダメだった?」
とか
「そんなにいい人じゃなかったんだ」
なんて考えたりしてはいけません。
ただただ「悲しい」という自分の気持ちを認めてあげましょう。
「泣くとますます辛くなる」とも聞きますが、自分の心を認めてあげるというのは大切なことです。
海外には「失恋用の救急箱」なんてものもあるくらいです。
キャンドル、ウォッカ、チョコレート、バブルバス、CD…。
一人でゆっくり落ち着いて、終わった恋の感傷に浸るのです。
泣いて、泣いて、ありきたりな言い方をするなら、涙が枯れるほど泣いてみましょう。
泣くのを我慢するより、よほどすっきりします。
飽きるほど泣いたらそのうち「…もういいかな、悲しむのも疲れたし、そろそろ楽しいことがしたい」と思えるようになるかもしれません。
すぐには無理でも、終わった恋にも向き合えるようになります。
2.誰かにとことん話を聞いてもらう
親友や共通の友人でもいいですし、ショックが大きいようなら思い切ってカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。
インターネットの掲示板や相談に乗ってくれるようなサイトに書き込みをしてみるというのもいいかもしれません。
辛い気持ちを吐き出すだけでも心が軽くなることもありますし、人の意見を聞くことで違う考え方をできるようになることもあります。
気持ちに整理を付けることが目的ならとても有効な手段です。
ただしこれは、好きだった人の悪口を言いふらしていいという意味ではありません。
ともするとそうなってしまいそうですが、はき違えないように気を付けてください。
ポイントは、共通の友人たちなら
「自分の気持ちを聞いてほしい」
のであって
「好きだった人の評価を悪くする」
ことが目的ではないということです。話す前にしっかり意識しておきましょう。
ネット上なら、決して彼の個人が特定できるようなことは書かない、ということです。
当たり前のことですが、これは必要最低限のマナーです。
SNSならリアル同様に共通の友人がいるかもしれません。
匿名の掲示板だってあなたが知らないだけで実はいるという可能性もありますので、トラブルの元であることはわかりますよね。
ネット上に個人を特定できる情報を載せてしまうことは、どこまで被害が拡大するかわからないという危険性を孕んでいます。
失恋した直後で感情的になっていたとしても、やっていいことと悪いことの区別はきちんとつけるようにしましょう。
3.何かに我武者羅(がむしゃら)に打ち込む
何か夢中になれることに打ち込むことで気を紛らわせます。
最初は気を紛らわせることが目的であったとしても、そのうち失恋のことを思い出す頻度も減ってくるでしょう。
そうして徐々にネガティブな気持ちを薄れさせていくのです。
ここで打ち込むときにおススメなのは、何か結果を残せるものであることです。
ネトゲ廃人や依存症になってしまっては立ち直るどころではありません。泥沼です。
かと言って失恋の痛手は「勉強」といったような硬いものではなかなか癒すのは難しいのではないでしょうか。
ジムに通ってみるというのはシェイプアップになりますし健康にいいのは間違いありません。
スタジオプログラムで音楽に合わせて思いっきり体を動かすというのは気持ちのいいものです。
元々料理が好きな人なら、ちょっと凝った料理に挑戦してみるというのもいいでしょう。
「スパイスを使いこなせるようになる」
「買って美味しかったお惣菜を再現してみる」
なんて、ちょっとマニアックなテーマを決めてみるというのも結構ハマりますし、確実に料理スキルがアップします。
失恋をバネに自分にとっていいことができたなら、きっとその失恋も前向きに受け止められるようになる日が来るでしょう。
4.名作に頼る
映画を観まくるとか小説や漫画を読みまくるとかでもいいでしょう。
登場人物たちそれぞれのストーリーや感情に触れることで思うところがあるはずです。
気持ちがスカッとするようなアクション、ワクワクするファンタジー、思いっきり笑えるコメディ、「次はこんな恋がしたい」と思えるようなラブストーリー、そんな中にある登場人物たちの熱い思いや葛藤。
名作には作者の想いと登場人物たちの人生が詰まっています。
「感動」とは「感情が動く」のです。
ネガティブな気持ちになりやすい時は名作と言われる作品に頼って奮起してみるのも手です。
5.別の恋をする
気持ちの切り替えがなかなかできない場合は先に行動だけ進めてしまうのです。
その行動に気持ちが引きずられるということも少なくないものです。
代替品を求めるということではありません。
しかし、新しい恋が古い恋の傷を癒してくれるというのは往々にしてあることです。
過去は過去、と形だけでも前に進むのです。
新しい恋で幸せを掴めるのなら、昔の傷ついた恋は自然と思い出に変わり、それまで感情の起伏の原因になっていた失恋相手も思い出の登場人物程度に落ち着きます。
そうなってしまえば「あの人も今頃幸せにやってるかな…」なんて思い出ついでに思えるようになるはずです。
最初は新しい恋人に対して「代わりにしてしまっているんだろうか…」と後ろめたい気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、失恋の痛手を穏やかな気持ちや幸せで癒してくれたその人は、あなたにとって素晴らしい存在です。
そのことを忘れずに感謝して大切にしていけばいいのです。
少なくとも、あなたにとってその人が必要な存在であることは間違いないのですから。
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分の気持ちがきちんと整理できたとき、きっと好きだった人のことも幸せになってほしいと思えるようになるでしょう。
それまでは辛いかもしれませんし、時間がかかるかもしれません。
好きだった人との別れというのはどうやったって辛いものなので、それはしかたがないことです。
そんなときは無理して「幸せになってほしい」なんて思えなくたっていいんじゃないでしょうか。
幸せになってほしいなんて気持ちには、時間が経って本当に立ち直れた時まではちょっと待っててもらいましょう。
それよりも、その終わった恋が「あなたの全てではない」ということを忘れないでください。
今回はダメだったかもしれませんが、この先、別の人と幸せを掴む可能性はいくらだってあるのですから。