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「昔好きだった人に似てる」と言われたら、どう思いますか?

何とも思ってない人には言わない台詞のようですが、実際にこの言葉を言う人はどういうつもりで言っているのでしょうか。

少なくとも、何かしら「意識されているのでは?」と感じてしまい、言われた方としても意識してしまいますよね。

 

今回はこの言葉の意味を掘り下げて考察してみたいと思います。

 

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●男性と女性の終わった恋の考え方の違い

「女の恋は『上書き保存』。男の恋は『名前を書いて保存』」

という言葉を聞いたことはありませんか?

 

女性は終わった恋は次の恋が始まれば上手く切り替えることができるけど、男性は終わった恋も大事に胸の中にしまっておく…

初めて聞いたときは「男性のほうが未練がましいの?」と意外に思いました。

 

草食男子・肉食女性の多い最近では、女性もひとつの恋が終わったら次の恋へ積極的になるイメージがあるので、あまり違和感を感じていませんが…(^^;

 

また、オスカー・ワイルドの有名な言葉に

「男は女の最初の恋人になりたがるが、女は男の最後の恋人になりたがる」

という言葉もあります。

男性と女性で真逆ですね。

 

男性が「最初」になりたいのは、「理想」を追い求めるからです。

 

男性は最初に好きになった女性を「女性の理想像」としてしまい、その後もその理想像を求め続ける傾向があります。

だから「元カノに似てる」が誉め言葉なんて感覚の男性もいます。

 

逆に女性が「最後」になりたいのは、「浮気」を警戒するからです。

女性の場合は妊娠や出産が絡んでくるので、どうしても男性より「他の女性に目移りされたら…」という不安を感じやすいものです。

 

男性が最後の最後に選ぶ特別な存在、その地位を求める女性に、他の女性と比べられることなど嬉しいことではありません。

なんにせよ、男性と女性の間には、恋愛において大きな感覚の違いがあるのです。

それならば、同じ言葉でも男性と女性でまったく別の意味になってくる可能性があります。

 

●どういう意味で言ってるの?

男性の場合、「過去好きになった女性」=「一種の理想」となるパターンがあります。

思い出の中ですので美化していることもありえます。

これは「好きになった人なんだから、ステキな人だったんだ」という考えが無意識化にあるためです。

 

先述しましたが、「元カノに似てる」という言葉を誉め言葉と思っている男性さえいるほどです。

 

逆に女性の場合、「過去好きになった男性」=「今は好きではない男性」です。

シビアなようですが、女性が「元カレに似てる」というのは「別れた男と似てる」という意味です。

 

「嫌なところがあったから自分からフった」というパターンにせよ、

「好きだったけどフラれちゃった」というパターンにせよ。

よほど好きで今でも未練がある場合を除いて、高確率で良い印象ではありません。

 

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●実際に言われたらどう思いますか?

【男性に聞いてみました】

  • 「俺は好きになれるレベルってこと?」と期待する。
  • 脈アリだと思う。
  • どんな人だったのかが気になる。
  • 良いところが似てるのか悪いところが似てるのかが気になる。
  • 過去の人と比べてほしくない。
  • 自分と似た人を好きになったけど結局ダメだったんなら俺もダメなんだろうと思う。
  • 昔の男の話をするなんてデリカシーがない。

似た意見が多かったので割愛しましたが、

  • 「どんな人だったのか気になる」
  • 「比べてほしくない」
  • 「結局ダメだった人と似てる=俺もダメなんだろう」

という人が多かったです。

 

そもそもオスカーワイルドの言葉を借りて言うなら、男性は「最初の恋人」になりたいわけですから、過去に好きになった男性の話をする時点でマイナスかもしれません。

自分は過去好きになった女性を肯定的でいながら、女性の過去好きになった相手のことを許容できないというのが男性です。

 

理想像を追い求める立場からしたら、「いい男だったのかな、そんな人と比べられるのか…」と考えてしまっていたらプレッシャーにもなるでしょう。

女性は気になっている男性にはあまり言わない方がいいですね。

 

【女性に聞いてみました】

  • 好みのタイプって言われてるみたいに思う。
  • 「もしかして好意を持たれてるのかも?」って意識しちゃう。
  • 反応に困る。
  • 実際に言われたことがあるけど、「へーそうなんだ。…だから?」って感じだった。
  • 芸能人に似てるって言われるなら嬉しいけど、知らない人に似てるって言われても…
  • その人と比べられそうで嫌。
  • 結局、私じゃなくてその人がいいってことみたい。
  • 「代わりにされてるってこと?」って感じて不快。
  • 気持ち悪い。
  • 好きな人に言われて「いつか付き合えるようになっても代替品みたいに思われてるんじゃないかって不安になりそうで」辛かった。
  • 旦那に言われたけど、過去の女性のことなんて知りたくなかった。自分の中で勝手にライバル視しちゃって嫌な気分。
  • 「この人とはいい雰囲気になりやすいな」って彼氏候補みたいに思ってたけど「そういうことか」って一気に冷めた。
  • 付き合いたいと思えないタイプの人に言われたら警戒する。

実際に言われたことがある人もいました。

 

やはり概ね(おおむね)否定的に受け止めてしまうことが分かります。

 

女性は色々考えてしまうようで、男性同様に否定派が多かったのですが、いろんな意見が出ました。

中には「気持ち悪い」というストレートに辛辣な意見も。手厳しいです。

プラスに感じる人は少数派でした。

 

微妙な反応になる人も見受けられますが、特に何とも思ってない人に言われたらたしかにそんな感じかもしれません。

オスカーワイルドの言葉なら「最後の恋人」、つまり最終的な本命になりたいのです。

 

別の女性と並列にされて比べられるような発言を喜ぶはずがありません。

男性の皆さんも「どういう意味で言っているのか」にかかわらず、言わないほうが無難です。

 

●まとめ

いかがだったでしょうか。

女性が男性から言われたなら、好感を持たれている可能性もありますが、過去の女性の影を気にし続けなければならないかもしれません。

 

逆に男性が女性から言われたなら、思い切って昔好きだった人のことを聞いてみて、彼女が好ましく思っていなかった点を気を付けてみたらチャンスにできるかもしれません。

実際に似ているのであれば、つい話のネタのような軽い感覚で、口にしてしまいそうな言葉ですよね。

しかし、あまり好ましい話題にならないことが多いのです。

 

特に「自分の好きな人から言われたら」というパターンは地雷になる人もいるくらいです。

この言葉で恋がダメになる可能性すらありますから、実はかなり危険度の高い言葉だったのですね。

 

好意を持った相手を不快にさせる可能性が高いのはもちろん、ただの友達と思っている相手にだって迂闊(うかつ)に言ってしまったら、「もしかして好意を持たれてるのかも?」と余計なトラブルを招くことになりかねません。

男性と女性の違いについても触れてきましたが、もちろん個人差はありますので絶対ではありません。

言われた相手がどう感じるかということを先によく考え、思いやった言葉をかけるようにすることが結局は一番重要なのです。

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